range
音域は、楽器や声が出せる最も低い音から最も高い音までの範囲です。この用語集では音名を国際式で書き、中央のドを C4 とします。たとえばヴァイオリンは、いちばん低い弦の開放弦が G3 です。
音域の下限は、調弦や管の長さといった楽器の構造で決まることが多い一方、上限は奏者の技量や曲の書き方で動きます。そのため資料に載っている音域は規格ではなく、実用上の目安です。出典によって幅が違うことも珍しくなく、記譜の音と実音の違いでも数字は変わります。
よくある誤解
音域に書かれた最高音と最低音が、すべて演奏会で安心して使える音だとは限りません。楽器によっては、最低音付近は音が出ても輪郭がぼやけたり、音程や発音が不安定になったりし、上限は奏者によって大きく変わります。音域表は「出る範囲」の目安であって、「よく使われる範囲」とは別物です。
詳しく読む
トランペットからテューバまで、金管楽器の音域一覧ヴァイオリンからコントラバスまで、弦楽器の音域一覧ピッコロからコントラファゴットまで、木管楽器の音域一覧6つの声種の音域早見表別名・表記ゆれ: 声域 / レンジ
関連する用語
オクターブ
周波数の比が2対1になる2音の間隔です。ドから次のドのように、同じ名前の音が高さを変えて現れます。
移調楽器(記譜と実音)
楽譜に書く音と実際に鳴る音が一定の間隔でずれる楽器です。B♭管のトランペットは長2度低く鳴ります。
倍音(倍音列)
基音の整数倍の周波数で同時に鳴る音の列です。音色の違いや、金管楽器の音の出し分けを支えます。
弦楽器
張った弦の振動で音を作る楽器です。オーケストラではヴァイオリンからコントラバスまでの4種を指します。
金管楽器
奏者の唇の振動で音を作る管楽器です。分け方の基準は材質ではなく発音の方法にあります。
木管楽器
リードや息のエッジの振動で音を作る管楽器です。木でできているかどうかは問いません。
声種
歌い手の声を音域・声質・換声点で分けた区分です。最高音が出るかだけでは決まりません。
出典
- Scientific pitch notation(科学的音名表記・中央のド = C4)(2026-10-11 確認)
- Violin(開放弦の調弦 G3・D4・A4・E5)(2026-10-11 確認)
- Range (music)(音域=最低音から最高音までの隔たり・実音域と記譜域の区別)(2026-10-11 確認)