一般社団法人LFコンサート

テューバ(チューバ)

金管楽器で最も低い音域を受け持つ楽器です。1835年に特許が出た比較的新しい楽器です。

Tuba

太い円錐形の管とバルブを持つ、金管楽器の中で最も低い音域の楽器です。オーケストラでは通常1本で、コントラバスやファゴットとともに和音の一番下を支えます。調と管の長さで、F管・E♭管のバステューバと、C管・B♭管のコントラバステューバに分かれます。実用音域の目安は、コントラバステューバで D1 前後から F4 前後までで、その下に基音(ペダル音)があり、C管で C1、B♭管で B♭0 です。オーケストラでは、パートは実音で書かれ、移調楽器としては扱われません。

1835年にプロイセンで、軍楽隊長ヴィープレヒトと楽器製作者モーリッツがバステューバの特許を取りました。バルブが実用になったことで、管の長さを切り替えて音階を作る低音の金管が成り立ちました。指孔やキーで音を作るため、音ごとの音色や音程がそろえにくかったセルパンやオフィクレイドは、これに置き換わっていきました。「テューバの誕生日」として祝われる9月12日は、特許が認められた日とする説にちなむ愛好家のあいだの習慣で、公的な記念日ではありません。特許の日付そのものにも諸説あり、確かなのは1835年という年までです。

よくある誤解

「ワーグナーチューバは、テューバ奏者が持ち替えて吹く小さなテューバ」と思われがちですが、ふつう吹くのはホルン奏者です。ホルン用のマウスピースとロータリーバルブを使い、テューバとホルンの両方の特徴を持ちながら、ホルンに近い楽器です。また「低い音でボーッと鳴っているだけ」という印象も実際とは違い、金管の低音をただ1本で受け持ち、コントラバスやファゴットと組んで和音の土台を支える役割があります。

詳しく読む
金管4種の音域と役割を比べて、テューバが1本で支える理由がわかります1835年の特許から現在の種類まで、テューバの歴史をまとめています
別名・表記ゆれ: チューバ / バステューバ
関連する用語
金管楽器
奏者の唇の振動で音を作る管楽器です。分け方の基準は材質ではなく発音の方法にあります。
ホルン
管が長く、間隔の詰まった高い次数の倍音を使う金管楽器です。隣の音に外れやすいのは構造に一因があります。
トロンボーン
スライドを伸び縮みさせて管の長さを変え、音の高さを作る金管楽器です。低音用のバルブを足した型もあります。
コントラバス
弦楽器で最も低い音域を受け持つ楽器です。他の弦楽器と違い、4度ずつで調弦します。
吹奏楽
木管・金管・打楽器を中心に編成する合奏で、弦楽器は基本的に入りません。起源は屋外の軍楽隊です。
楽器配置(対向配置)
指揮者に近い手前に弦、奥へ木管・金管・打楽器と並べる配置で、音を混ぜて客席へ届ける設計です。
出典
  • Wikipedia(英語)「Tuba」(2026-10-11 確認)
  • Wikipedia(日本語)「チューバ」(2026-10-11 確認)
  • ISFEE(Timbre and Orchestration)「Brass: The Tuba Family」(2026-10-11 確認)
  • Orchestral Library「楽器の音域一覧」(orchestralibrary.com)(2026-10-11 確認)
  • Wikipedia(英語)「Wagner tuba」(ホルンに近く、ふつうホルン奏者が吹く)(2026-10-11 確認)
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