一般社団法人LFコンサート

組曲

複数の小曲を束ねた曲集です。バロックの舞曲組曲と、劇音楽の抜粋組曲の二系統があります。

スイート(suite)
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組曲の二つの系統と、「くるみ割り人形」が組曲になった経緯「くるみ割り人形」の全曲と組曲は何が違うのか

組曲は、独立性の高い複数の小曲を束ねて一つにした曲集です。中身は大きく二つの系統に分かれます。一つはバロック時代の舞曲組曲で、アルマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4つの舞曲を基本形とし、全曲がほぼ同じ調で統一されます。バッハの「フランス組曲」「イギリス組曲」や「無伴奏チェロ組曲」がこの系統です。

もう一つは、19世紀後半以降に増えた、オペラやバレエなどの劇音楽から聴きどころを抜き出した組曲です。チャイコフスキーの「くるみ割り人形組曲」(作品71a)は、バレエ全曲から作曲家自身が8曲を選んだもので、バレエ全曲の初演より先に演奏会で披露されました。こちらは調が曲ごとに違ってかまわず、もとの物語の場面が全体をまとめます。

よくある誤解

劇音楽からの組曲は「全曲を縮めた要約版」と思われがちですが、実際は、舞台の都合から切り離し、音楽だけで完結するように選び直した別の作品に近いものです。物語を運ぶ場面は外れ、独立して成立する踊りが選ばれています。また、交響曲と違って楽章どうしの結びつきが緩く、演奏会では数曲だけを選んで演奏されることもあります。

別名・表記ゆれ: スイート
関連する用語
交響曲
オーケストラ全体が主役の、複数の楽章からなる大規模な曲です。多くは4つの楽章で組み立てられます。
楽章
大きな作品を構成するひとまとまりの区切りです。速さと性格を変えて並べ、時間を設計します。
序曲
幕が上がる前に演奏される管弦楽曲です。のちに舞台を離れた演奏会用序曲も生まれました。
バロック音楽
おおよそ1600〜1750年の音楽様式です。教会と宮廷のために書かれ、通奏低音が土台でした。
作品番号(Op.)
作品に付けた通し番号です。多くは作曲順ではなく出版順で、同名の曲を区別する手がかりになります。
出典
  • Wikipedia(英語)「Cello Suites (Bach)」(前奏曲・アルマンド・クーラント・サラバンドなどの舞曲で構成)(2026-10-11 確認)
  • Wikipedia(英語)「Suite (music)」(バロックの組曲はアルマンド・クーラント・サラバンド・ジーグの順)(2026-10-11 確認)
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