reverberation time
残響時間は、音を出すのをやめてから、その音の音圧レベルが60デシベル下がるまで、つまり音のエネルギーが100万分の1になるまでにかかる時間です。壁や天井、床で反射を繰り返しながら音が少しずつ小さくなっていく、「音の尾」の長さを表します。RT60 や T60 と書かれることもあります。
残響時間は、主に部屋の容積と、部屋の中にある吸音の量で決まります。容積が大きいほど長く、吸音が多いほど短くなります。布のような柔らかく多孔質の素材は音をよく吸い、金属のような硬く密な面は音をよく反射します。客席の人も大きな吸音源で、聴衆が入ると残響時間は短くなるため、同じホールでも満席と空席で残響時間が変わります。また低い音と高い音で長さが違うので、ふつうは周波数ごとに測ります。用途によって適した長さが変わるため、設計の段階で調整されます。
よくある誤解
残響が長いホールほど良いホールだ、と思われがちです。ですが、オルガン曲のように響きの厚みが持ち味の音楽には向く一方、言葉の聞き取りや室内楽の細かな表現には、やや短めの残響が合います。最適な長さは音楽の種類によって変わり、長ければ良いとは限りません。
詳しく読む
用途によって最適な残響時間が変わる理由席の位置によって直接音と反射音の割合が変わる、客席での聴こえ方別名・表記ゆれ: 残響 / RT60 / T60
出典
- Reverberation(T60 = 音圧レベルが60dB下がるまでの時間)(2026-10-11 確認)
- sengpielaudio「RT60」(残響時間=音が止まってから60dB減衰するまでの時間・容積と吸音量で決まるセービンの式)(2026-10-11 確認)
- Wikipedia(英語)「Absorption (acoustics)」(柔らかく多孔質の素材は音を吸い、硬く密な素材は反射する)(2026-10-11 確認)
- Wikipedia(英語)「Wallace Clement Sabine」(聴衆の存在で残響時間が短くなる)(2026-10-11 確認)