一般社団法人LFコンサート

鑑賞教室の事例

一般社団法人LFコンサートが各地の学校でうかがってきた、参加型の音楽鑑賞教室。学校種別や学年にあわせてどのように内容を組み立てているのか、その考え方と進め方を、これまでの取り組みをもとにご紹介します。

学校の体育館で行う参加型の音楽鑑賞教室の様子(イメージ)

これまでの取り組みから

このページは、プロの演奏家が小学校・中学校・高校を訪問して行う参加型の音楽鑑賞教室について、これまでの取り組みをもとに、どのように内容を組み立てているのかをご紹介するものです。鑑賞教室は、楽器体験や指揮者体験を取り入れた「参加する鑑賞」を中心に据えています。学年や学校の規模、音楽の授業で学んでいる内容にあわせて、一校ごとに内容を整えてきました。具体的な進め方やプログラムの一例を、学校種別ごとにまとめています。

一つひとつの鑑賞教室は、その学校の環境と、子どもたちの様子から出発します。広い体育館で全校児童が集まる会もあれば、音楽室で一学年とじっくり向き合う会もあります。会場のかたちや人数が変われば、届け方も変わります。だからこそ、決まった台本をそのまま持ち込むのではなく、その学校にとって意味のある時間になるよう、担当の先生と相談しながら一校ごとに設計を重ねてきました。ここでご紹介するのは、そうした積み重ねのなかで大切にしている考え方です。

なお、個々の学校名や実施日などの詳細につきましては、子どもたちや学校のプライバシーに配慮し、許諾をいただいた範囲でのみ掲載する方針としています。掲載できる事例の整理が整いしだい、このページであらためてご紹介してまいります。プログラムの全体像や費用の考え方は 学校・施設向け鑑賞教室 のページにまとめています。

広い会場に全校児童が集まって演奏に聴き入る様子(イメージ)

学校種別ごとのプログラム例

同じ「鑑賞教室」でも、小学校・中学校・高校では、ふさわしい入口も、踏み込める深さも変わります。これまでの取り組みをもとに、学校種別ごとにどのように内容を組み立てているかをご紹介します。実際の内容は、学年や学校のご希望にあわせてさらに調整します。

小学校向け ── はじめて本物に出会う時間

小学校では、生の楽器の音にはじめて触れるお子さんが少なくありません。そこで、よく知られた童謡や教科書に載っている曲、アニメや映画でおなじみのメロディーなど、子どもたちがすでに親しんでいる音楽を入口にプログラムを組み立てます。実際に楽器に触れて音を出してみる楽器体験や、手拍子・からだの動きで音楽に参加する場面を多めに取り入れ、「聴く」だけでなく「やってみる」時間を大切にします。低学年と高学年では集中の続く時間や言葉のかけ方が変わるため、対象の学年にあわせて進行のテンポや説明の深さを調整します。

中学校向け ── 音楽の授業と地続きに

中学校では、音楽の授業で学んでいる楽器の仕組みや楽曲の構造を、目の前の演奏と結びつけられるよう内容を組み立てます。教科書で名前を見た楽器が、すぐそばで実際に鳴り響く。その体験は、教室での学びを立体的なものに変えていきます。指揮棒を握って演奏家をリードする指揮者体験など、生徒自身が音楽の流れをつくる時間も取り入れます。担当の先生と事前に相談しながら、その学年がいま学んでいる単元と無理なくつながる選曲やお話を準備します。

高校向け ── 表現に向き合うきっかけに

高校では、演奏家がどのように曲を読み解き、音にしているのかという「表現」そのものに焦点を当てることもできます。同じ楽譜から生まれる解釈の違いや、合奏のなかで互いの音を聴き合うことの意味など、少し踏み込んだお話を交えながら進めます。進路として音楽や芸術を考えている生徒にとっては、第一線で活動する演奏家と同じ空間で過ごす時間そのものが、ひとつの手がかりになります。学校のご希望にあわせて、内容の深さを柔軟に調整します。

子どもたちが実際に楽器に触れて音を出す楽器体験の様子(イメージ)

当日の流れの一例

一回の鑑賞教室は、おおむね次のような流れで進みます。これは標準的な組み立ての一例で、実施時間や学校のご希望にあわせて、それぞれの場面の長さや内容を調整します。

Opening

導入と最初の一曲

はじめに、その日の演奏家と楽器を紹介します。いきなり長いお話から入るのではなく、まず一曲、生の演奏を届けます。空気を震わせる響きや音の大きさを、からだ全体で受け取るところから時間がはじまります。

Discovery

楽器を知る・音を聴き分ける

楽器の仕組みや、音が生まれるしくみをわかりやすく紹介します。高い音と低い音、強い音とやさしい音の違いを聴き比べたり、いくつかの楽器の音色を聴き分けたりしながら、耳を澄ます楽しさに触れていきます。

Participation

参加体験(楽器体験・指揮者体験)

子どもたち自身が音楽に加わる時間です。実際に楽器に触れて音を出してみたり、指揮棒を握って演奏家をリードしたり。学校の規模やご希望にあわせて、代表の子による体験から、全員が手拍子やからだの動きで参加する形まで、かたちを整えます。

Finale

みんなで仕上げる一曲

最後は、その日体験したことを生かして、会場全体でひとつの音楽をつくります。学年や学校全体でいっしょに音を重ねる一体感のある時間として、プログラムを締めくくります。

指揮棒を握って演奏家をリードする指揮者体験の様子(イメージ)

実績の掲載とプライバシーについて

鑑賞教室は、子どもたちの学びの場で行われるものです。そのため、学校名や実施日、当日の様子などの情報は、関係する学校や保護者の方の許諾をいただいた範囲でのみ掲載することを基本としています。導入をご検討いただく際に、過去の事例を直接ご確認になりたいというご相談には、個別に対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

わたしたちは、住んでいる地域や学校の環境によって生まれがちな、音楽に出会う機会の差をできるだけ小さくしたいと考えています。本物の演奏に触れる時間を、より多くの子どもたちに届けること。それは、わたしたちが掲げる「次世代育成」と「文化芸術による地域再生」という柱につながる取り組みです。一校でも多くの学校とご一緒できることを願っています。実施の時期や内容が決まっていない段階でのご相談も歓迎しています。

演奏家と子どもたちが同じ空間で過ごす鑑賞教室の様子(イメージ)

あわせてご覧ください

鑑賞教室のプログラム全体や費用の考え方、ご依頼の流れは 学校・施設向け鑑賞教室のページに、対象学年や参加体験についてのご質問は 鑑賞教室のよくあるご質問にまとめています。学校以外でも、0歳からシニアの方まで誰もが楽しめる無料の参加型公演を各地で開催しています。詳しくは 独自公演・主催イベントのページをご覧ください。

鑑賞教室について、ご相談ください

導入をご検討の学校の先生方へ。実施の時期や内容が決まっていない段階でも構いません。過去の事例について直接お知りになりたい場合も、個別にご案内いたします。

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