代表理事 小林悠真からのメッセージ
一般社団法人LFコンサートのページをご覧くださり、ありがとうございます。代表理事を務める小林悠真と申します。私がなぜ「すべての公演を無料で、0歳の赤ちゃんからシニアの方まで、各地を巡って音楽を届ける」という活動を選んだのか、その背景にある三つの志を、私自身の言葉でお伝えします。
一般社団法人LFコンサート代表理事の小林悠真です。九州大学芸術工学部音響設計学科を卒業したテューバ奏者として、0歳からシニアまで誰もが無料で参加できるクラシック音楽の体験を、全国各地に届けています。このページでは、私たちがどんな思いでこの団体を動かしているのかを、できるだけ率直にお話しします。
私たちは2025年4月に設立されたばかりの、まだ歴史の浅い団体です。けれども、その一日一日に込めている思いだけは、どこにも引けを取らないと信じています。設立から日が浅いことへのご不安もあるかもしれません。だからこそ、誰が、どんな思いでこの団体を動かしているのかを、まずはきちんとお伝えしたいと考えています。
代表理事プロフィール
| お名前 | 小林 悠真(こばやし ゆうま) |
|---|---|
| 肩書 | 代表理事 / テューバ奏者 |
| 出身 | 広島県三次市 |
| 学歴 | 九州大学芸術工学部音響設計学科 卒業 / 同大学院芸術工学専攻 修了 |
| 兼務 | LF&L株式会社 代表取締役 |
広島県三次市に生まれ、九州大学芸術工学部音響設計学科で音の物理と空間設計を学びました。同大学院の芸術工学専攻を修了したのち、テューバ奏者として、また音楽の場をつくる側の人間として活動しています。一般社団法人LFコンサート代表理事のほか、母体である LF&Lグループ(LF&L株式会社)の代表取締役も兼務しています。
音を「設計する」ところから始まった
私のキャリアは、楽器ではなく「音そのもの」を学ぶことから始まりました。九州大学芸術工学部の音響設計学科で私が向き合っていたのは、ホールの響き、音が空間を伝わる仕組み、人が音をどう感じ取るのか、という問いでした。
そこで気づいたことがあります。音楽の感動は、決して舞台の上だけで完結するものではない、ということです。同じ演奏でも、どんな空間で、どんな距離で、どんな人と一緒に聴くかによって、心に届くものはまったく変わります。音響設計を学んだ私にとって、「音楽を届ける」とは、楽譜を音にすることであると同時に、その音が誰かの心に届くまでの環境そのものを設計することでした。
やがて私はテューバ奏者として舞台に立つようになります。けれど、客席を見渡したときに感じたのは、ある種のもどかしさでした。すばらしい演奏の機会は、都市の大きなホールに集まりがちです。小さなお子さま連れのご家族、平日の昼間しか時間の取れない方、近くにホールのない地域に暮らす方々にとって、その扉は思いのほか高いものです。音を設計することを学んだ私が次に設計したいと思ったのは、「誰もが音楽にたどり着ける道筋」そのものでした。これが、LFコンサートを立ち上げた最初の動機です。
音楽を、地域へ還す
二つ目の志は、文化芸術の力で地域そのものを元気にすることです。私たちは音楽を「都市から地方へ」ではなく「それぞれの地域へ」直接届けることを大切にしています。
私たちの代表的な活動に、 「みんなの音楽体験ひろば」というシリーズがあります。童謡や歌謡曲、ジブリやディズニーの音楽など、誰もが口ずさめる曲を題材に、リズムに変化を加えて違いを楽しんだり、手拍子でカラダを動かしたりする、全員参加型のプログラムです。テューバ二重奏や打楽器をはじめ、公演ごとにさまざまな編成でお届けするこの公演は、すべて入場無料。0歳のお子さまからご入場いただけ、平日の昼から夕方にも開催し、ご来場が難しい方のためにオンラインのアーカイブ配信もご用意しています。
この「ひろば」は、全国各地を巡る形で企画しています。私が広島県三次市の出身であることも、この巡回への思いと無関係ではありません。生まれ育った地域にも、都市と同じだけの音楽の機会があってほしい。鑑賞の機会に地域差があってはならない。その一心で、私たちは楽器とともに各地へ出かけていきます。
さらに、プロの演奏家が学校を訪れる 鑑賞教室にも力を入れています。楽器体験や指揮者体験を取り入れた参加型の内容で、学校のカリキュラムに合わせ、一学年から全校まで規模を問わず対応します。子どもたちが初めて生の音に触れるその瞬間に立ち会えることは、私たちにとって何ものにも代えがたい喜びです。音楽が日常の風景に溶け込み、地域に根を張っていく——それが、文化芸術による地域再生という私たちの願いです。
音楽に携わる人と、音楽を愛するすべての人へ
三つ目の志は、音楽に携わるプロフェッショナルが正しく評価され、その専門性が社会にきちんと位置づけられることです。
一つの公演は、舞台に立つ演奏家だけで成り立つものではありません。舞台の進行を支えるステージマネージャー、演奏を美しく記録する撮影・録音の技術者——こうした裏方の専門性があってはじめて、音楽は安心して観客のもとへ届きます。私たちは、こうしたプロフェッショナルの仕事を正当に評価し、 技術スタッフの派遣や公演の収録を専門品質で担うことで、音楽に関わる人々が誇りを持って働ける場をつくりたいと考えています。あわせて、 高校生をはじめとする若い世代への指導にも取り組み、次の時代の担い手を育てています。
そして、音楽の情報そのものへのアクセスにも公益性があると、私たちは信じています。LFコンサートは 「LF CLASSIC」という情報メディアを運営し、世界各地のクラシック音楽のニュースを翻訳して、どなたでも無料でお読みいただけるかたちでお届けしています。ホールに足を運ぶことだけが音楽との関わりではありません。知り、調べ、楽しむという入り口もまた、誰にでも開かれているべきです。今後は、音楽・文化芸術の分野で得た知見をまとめたホワイトペーパーを、教育機関や自治体、他団体の皆さまにも共有していく構想を進めています。
まだ歩み始めたばかりの団体ですが、音を設計するところから始まった私の問いは、いつも一つです——どうすれば、音楽の喜びをもっと多くの人へ、もっと公平に届けられるか。その答えを、これからも各地の皆さまと一緒に探し続けてまいります。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。私たちが各地で開いている公演や、団体の歩みについては、関連するページでもご紹介しています。ご依頼やご相談、ちょっとしたご質問でも、どうぞお気軽にお声がけください。
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